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日本でのオリジナル絵本の歴史

日本には、1990年代になってオリジナル絵本がやってきました。
アメリカのオリジナル絵本を、日本の契約代理店が販売したのが最初のようです。
日本のオリジナル絵本は、北米のオリジナル絵本と違い、子供向けよりも大人向けのニーズがやや大きい傾向にあります。

北米で生まれたオリジナル絵本

オリジナル絵本は1980年代に北米で生まれました。

オリジナル絵本はアメリカやカナダで1980年代に生まれました。 現地ではPersonalized Bookという名前で呼ばれています。 「自分の子供が出てくる絵本があれば、子供が喜ぶだろう」という想いからスタートしたようです。 北米でのオリジナル絵本は、子供向けの絵本が主流です。日本のように、大人が絵本を読むという習慣がほとんど無いためだと思われます。

教師である一人の母親が、自分の子供たちにふさわしい本がないことに不満を持ち、自分の子供を主人公にした絵本を創ったのがそもそもの始まりです。 お話しの中に自分の名前や友達、さらには自分の住んでいる街の名が出てくるのを読んだり聞いたりすると、子供達は大喜びです。 やはり、自分が主人公の本があると言うのは、とてもうれしいものなんですね。オリジナル絵本は、手軽に誰もが主人公になれる世界でたった一つの絵本です。

絵本の歴史

 絵本の誕生は17世紀のヨーロッパ、子ども向けの絵入り教科書にその起源があると言われています。
その後ヨーロッパを中心に、各地の民話や伝説を題材に豊富な挿絵を盛り込んだ、いわゆる現在の絵本の原型となるような児童書が多く出版されるようになりました。
 イギリスを中心に発展したヨーロッパの絵本文化は、19〜20世紀にアメリカで開花します。有能な絵本作家が多く出現し、オリジナリティ溢れる物語と魅力的な挿絵で、現在まで読み継がれる多くの傑作を生み出しました。
 日本の絵本の歴史は、江戸時代の「赤本」と呼ばれる昔話などを題材にした子ども向け娯楽本に端を発すると言われています。
 絵本文化が定着した頃には、翻訳された外国絵本が主流でしたが、現在では日本人作家による創作絵本が海外で高い評価を得るまでに至りました。
 また、時代とともに絵本も多様化し、仕掛け絵本や文字なし絵本など従来の絵本の枠組から飛び出した発想が生まれ、現在では社会的傾向や風潮などを反映して、環境問題をテーマにしたものや癒し効果のあるもの、バリアフリー型絵本など様々な種類の絵本が出版され、読者層も子どもだけでなく大人や女性向けのものなど幅を広げています。


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